医療

CT検査とは?患者様に知ってもらいたい3つの特徴!

CT検査における有用性とは?

「CT検査とは?」

原理的なことを説明することは診療放射線技師として可能ですが、患者様が知りたいのは恐らくそんな小難しい事ではないでしょうね(笑)

患者様は知りたいことは、

「何が出来るの?何が見れるの?」

「どこが優れているの?」


この辺りの事を良く勤務中に質問される事があります。

患者様でもわかるように、大きく3つに分けてご紹介します!

  • CT検査は全身どこでも撮影可能(脳、胸部〜骨盤腔、四肢)
  • CT検査は造影剤を使用しての精密検査
  • 3D画像の作成

それでは3つの具体例をひとつづつ説明していきましょう!

CT検査は頭も身体も⁉︎CT検査の王道!

CT検査の特徴として全身撮影が可能という事でしょう!

と、言っても常に頭の先から足の先まで取るわけではなく必要に応じて頭部CT検査、胸部~骨盤腔CT検査、整形四肢CT検査など医師はオーダーを使い分けます。

それでは具体例を見ていきましょう!

ケース1「ついでに全身撮ってよ!」

患者様から良く、

「ついでに○○も一緒に撮影してよ!」

というご依頼を受けます。
結論から言うと、

申し訳ございません、撮影することは出来ません!

CT検査はとった写真は輪切りの写真で表示されます。
例えば胸部〜骨盤腔のCT検査をすると、

画像枚数は100枚を軽く超えます。
場合によっては1000枚超えなんて事も…

毎回そんな枚数を見てたら医師も疲れちゃいますね汗

他にも、
技師は「医師の指示のもと撮影」という法律や画像のサーバーの容量、無駄な被ばくになってしまうという理由がある為に全身の撮影は基本的に行いません。

「ついでに全身撮れないの?」

・技師は医師のオーダー部位しか撮れない
・医師は必要な画像しか見る余裕はない
・画像サーバーの容量がパンクします
・無駄な被ばくにつながる

ケース2 胸痛、腹痛…そんな時の胸部〜骨盤腔CT検査!

「胸の下辺りが痛いけど、お腹も痛い…」

こんな感じで胸部・腹部のどちらかは悪そうだが、いまいち見当がつかない、そんな場合には胸部〜骨盤腔のCT検査を行います。

胸部〜骨盤腔のCT検査では上から下まで、

「下部頸部、食道、肺野、心臓、胃、小腸、大腸、膵臓、肝臓、胆嚢、脾臓、腎臓、副腎、尿管、膀胱、前立腺、子宮、卵巣、各種血管、各リンパ節、骨…」

と、パッと思いつくだけでもこれだけ多くの組織を一回の撮影でスクリーニングする事ができます。

その結果、肺炎や腸炎などの炎症所見や、「がん」などを見つける事が出来ます。ただし、それだけ多くの臓器を確認しなければいけないのは大変な作業とも言えます。

全身検査を行える!
ただし医師や技師の負担が大きくなるので、絞った内容で検査は行われる。

精密検査といえば?CT検査と造影剤

「CT検査の大きな特徴って何?」

と友人から聞かれる事があれば私は

「造影CT検査」

と答えるでしょう。

基本は単純CT検査を行いますが、もし怪しい画像所見が見つかった場合や、手術の前の術前検査ではこの造影CT検査が重要になってきます。

ではそんな造影CT検査について詳しく説明いたしましょう!

造影CT検査で何がわかるの?

造影剤はCT画像で高い信号を示すので、血管から投薬する事によって全身の血管を見る事ができます。

では血管が見れると何がいいの?

という話ですね。

人体の中の臓器には血管が無数に巡っており、臓器の様子を詳しく見る事が出来ます

造影CT検査は臓器・血管の精密検査!

ではわかりやすく具体例を見ていきましょう!

ケース1 身体の中に黒い影?コレはがん?

単純CT検査を行った際に、

「臓器ではない何かの塊」

が見えることが良くあります。
先日も腹部CT検査を行った際に、胃の周辺に大きな病変所見を見る事がありました。

こんな時に造影CT検査を行います。

「がん」であればがん細胞は血流を豊富に取り込むので造影剤を使用する事で、CT画像上で特有の染まり方をします。

※がん以外も造影剤を取り込むが、染まり方、染まる時間、形状などでがんかどうかの判断を行います。

造影CT結果、悪性度が高そうな胃がんである可能性が高く内視鏡検査を受け、胃がんの摘出を行う…というような症例でした。

ケース2 背中が痛い!命にかかわる血管障害かも?

「背中が痛む…」

といった理由で受診をされる方がいます。
実はそれ、「大動脈解離」というとっても怖い病気かもしれません。

大動脈は身体の中心にある1番太い血管です。
その血管が解離、つまり裂けてしまうと各臓器に血液が行き届かずショック状態になってしまい、なくなってしまう場合もあります。

単純CT検査では血管がわかりにくいので確定診断をつけるのに、造影CT検査を行います。

破綻しそうな血管壁を見つけることが出来た後は、所見の場所や進行度合を見て経過観察や手術を行います。

CT検査の「3D画像」診療放射線技師の腕の見せ所!

最近の技術では撮影した輪切りの2D画像を何百枚も重ね合わせ、立体的な3D画像の作成を行うことが出来ます。

簡単な3D画像であれば10分程度で作成出来ますが、

複雑な3D画像になると作成に2時間近くかかる事もあります。

※技術や細部までの作り込み具合にもよる。

私の勤務する病院で作成する3D画像を具体例として説明していきましょう。

医師の診断補助に有用!
現在の医療には欠かせないが、作成に時間がかかる場合がある。

ケース1 転倒、肋骨骨折 折れているのは何番目?

転倒、交通外傷、スポーツなど様々要因で、胸部を痛打した際に、肋骨が骨折する可能性があります。

この際、2D画像を見るだけだと、
「あれ?コレ何番目の肋骨だろう?」
となる事があります。

ズレが大きな骨折ならばレントゲンで何番目かが一目でわかりますが、微小な骨折やレントゲンの死角だとCT検査で確認するしかありません。

そんな時に役立つのが3DCT画像になります。
肋骨だけを上手く残すように画像を調整トリミングする作業を行っています。

ケース2 脳内爆弾!頭の中に眠る恐怖?

脳内の血管壁に圧力がかかると「脳動脈瘤」というコブが血管に出来る事があります。

この脳動脈瘤が次第に膨らみ、水風船のように破裂してしまうとクモ膜下出血を起こし、激しい頭痛や吐き気の症状が出ます。

出血量が多くなると意識低下、昏睡、死にいたる恐ろしい時限爆弾、それが脳動脈瘤です。

さて、その脳動脈瘤が疑われた場合は前章で説明した造影CT検査でどの位置に脳動脈瘤があるのかを特定します。

この時に「血管3D画像」を作成することにより、脳動脈瘤がどこの向きにどんなサイズで存在するかが非常にわかりやすくなります。
医師はこの3D画像を様々な角度で確認して手術のアプローチするかをイメージしやすくなります。

まとめ

では今回の記事のまとめになります。

CT検査の大きな特徴

頭、胸部〜骨盤腔、整形四肢と幅広く撮影
造影CT検査による血管・臓器の精密検査
3D画像作成による診断補助

CT検査は非常に便利な検査ですが、業務内容が非常に多いので必要な部位・内容に絞ってCT検査は行わなければなりません。
どうしても検査を受けてみたいという人は是非一度人間ドックで健康チェックを兼ねて受けてみてください!

ABOUT ME
ryuji
はじめまして!プロフィールの閲覧ありがとうございます。 ryujiと申します。診療放射線技師として経験を積み、現在は仕事上で得た知識を広めていきたいと思い、ブログ運営を行っています!また自分が苦労した転職活動においても人材事業を通してサポートしていきます! ★2013年:診療放射線技師取得 ★2014年:放射線取扱主任者1種取得